※現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種は積極的にはお勧めしていません。
女性の子宮頸がんや尖圭コンジローマなど、HPV疾患を予防するワクチンです。
HPVは性交経験があれば誰でも感染する可能性があり、ほとんどの場合自然に排除されます。女性においてウイルスが排除されずに長期間感染が続く場合、5~10年以上の年月を経て、子宮頸がんを発症します。
このワクチンには、2価と4価の2種類のワクチンがあり、2価はHPVの16型及び18型、4価はHPVの6型、11型、16型、18型による感染を防ぐ抗体を事前に作ります。
【対象者】
対象年齢:小学校6年生から高校1年生相当の年齢の女子
標準的な接種期間:中学校1年生
【接種回数・間隔】
●2価(サーバリックス)
全3回
2回目:1回目から1か月以上<標準的には1回目から1か月後>
3回目:1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上<標準的には1回目から6か月後>
●4価(ガーダシル)
全3回
2回目:1回目から1か月以上<標準的には1回目から2か月後>
3回目:2回目から3か以上<標準的には1回目から6か月後>
【お知らせ】
平成25年6月14日に厚生労働省から、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛(いたみ)が子宮頸がん予防ワクチンの接種後に特異的に見られたことから、同副反応の発生頻度等がより明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期接種を積極的に勧奨すべきではないと勧告がされました。
そのため、現在、子宮頸がん予防ワクチンの接種を積極的にはお勧めしていませんが、子宮頸がん予防ワクチンの定期接種を中止するものではありませんので、接種を希望する方は、定期接種として無料で接種を受けることができます。
接種を希望する方は、ワクチンの有効性と接種による副反応が起こるリスクを十分に理解した上で受けるようにしてください。